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知識をフル活用!二次試験を超えれば合格!
施工管理技士試験は、一次試験は保有する資格によって免除もありますが、二次試験は必ず全員が受験するものです。
受験者は一次試験と二次試験、どちらも合格するために学習を進めていきますが、願書の提出から二次試験の合格発表まで約1年と長い期間があります。この長い期間、一次試験から二次試験までモチベーションを保つことは至難の業です。
一次試験合格後、二次試験で残念ながら不合格となってしまった場合は更に1年学習を続けることになり、やる気を失ってしまう方も多数いらっしゃいます。
どんなに粘り強い方でも、モチベーションの維持には限界があります。続かないからといって、自分はダメだと諦めてしまい負の連鎖になってしまう危険性もあります。
学習意欲を保つためにも、一次試験の知識が残っている状態で合格まで一気に進むストレート合格の形が最も理想の形なのです。
二次試験はどういった問題が出題されるの?
二次試験は、以前の名称(実地試験)から「実技試験」と混同されがちですが、試験会場で何か作業をするというわけではなく“論文形式”の試験です。
実際の出題例を見てみましょう。
(例)平成29年度1級建築施工管理技士・実地試験
今後,建設業において,高齢化等により技能労働者が大量に離職し,労働力人口が総じて減少するために,建設現場の生産性の向上がなお一層求められている。
あなたが経験した建築工事のうち,生産性向上をめざして,品質を確保したうえで施工の合理化を行った工事を1つ選び,工事概要を具体的に記入したうえで,次の1.から2.の問いに答えなさい。
なお,建築工事とは,建築基準法に定める建築物に係る工事とし,建築設備工事を除くものとする。
〔工事概要〕
イ.工事名
ロ.工事場所
ハ.工事の内容
新築等の場合:建物用途,構造,階数,延べ面積(又は施工数量),主な外部仕上げ,主要室の内部仕上げ
改修等の場合:建物用途,主な改修内容,施工数量(又は建物規模)
ニ.工期( 年号又は西暦で年月まで記入)
ホ.あなたの立場
この後、1.2.と設問が続く形となります。
問題例を見ていただくとわかるように、二次試験は論文試験ですが「○○に関する一般的な記述として最も不適当なものはどれか。」といった出題のされ方をする一次試験とは違い、問題そのものが長文です。解釈を間違ってしまい、見当違いの解答をしてしまわないように落ち着いてゆっくり読み解くことも必要となってきます。
今年、二次試験を突破したい!
せっかく、多くの時間やプライベートでやりたいことを犠牲にして一次試験を突破しても、目の前にはまだ二次試験という壁が高く存在しています。
どうしても二次試験を突破したい!という思いを叶えるためには、何から始めるべきでしょうか。
実は二次試験も、一次試験と同じく突破するためのポイントがあります。
「施工経験記述」問題はあらゆるパターンを想定しておく!
二次試験の大きな鍵となり、解けなければその時点で不合格と言われる「施工経験記述問題」は二次試験を突破する上で避けては通れない道です。
近年、更にこの施工経験記述問題は重要視されており、過去に類がないパターンで出題されることも増えてきました。
施工管理技士試験の中で最も難易度の高い問題と捉える方も多い設問ですが、これまでの経験を記述する問題ですので、知らなかったことを覚えるよりは遥かに簡単と考えあらゆる問われ方を想定した準備をしておくことが大切です。
工程管理の作図はチャンス問題と思おう!
穴埋めや施工経験記述は暗記の部分も大きいため忘れてしまうと戸惑いますが、作図の問題はやり方さえ覚えてしまえば暗記の部分が少なく済みます。時間がかかるため、苦手に思う人も多い問題ですが、チャンスと思いしっかり解けるようにしておきましょう。
3.穴埋め問題は上下関係や数値を叩き込む
穴埋め問題は、「上がる」「下がる」「超える」など上下を問う設問が多いことが特徴です。
正確に覚えておくことが必要な設問ですが、見方を変えれば記憶するべき部分がわかりやすい問題と言えます。
法規や施工管理法、専門分野の多岐にわたる範囲を全て正確に覚えるというのは途方もない話ですが、覚えるべき部分を見極め、ポイントとなる部分をしっかり覚えておきましょう。
自己学習では難しい試験
二次試験は、正解が公表されていないため自分だけで学習するのは非常に難しい試験です。
自身が書いた記述を客観的に見ることは想像以上に困難で、完璧な答案を作ったつもりでも矛盾している表現があったり理論上ありえない数値が入ってしまっていたり…採点者は基本的に「減点するために」解答をチェックします。細かいところでも、疑わしい表現がある場合は容赦なく点数を引かれると緊張感を持つことが必要になってきます。
自己採点だけでは不安な場合、周りの人に頼るなど自分以外の意見も積極的に聞いたほうが良いでしょう。
難しい場合は、講習会の利用の一つの手です。
CIC日本建設情報センターの二次試験対策講座は、無料で施工経験記述の添削サービスを行っています。どうすれば合格ラインの答案が書けるのか、試験を知り尽くした専門の講師にチェックしてもらうことは非常に有効な手段となるでしょう。
CIC日本建設情報センターの施工経験記述通信添削
まとめ
いかがでしたか?
難しいイメージが先行してしまう二次試験ですが、ポイントを掴んで学習すれば人によっては一次試験より楽々と突破できてしまう試験です。
恐れず、自分のできるところから学習を進めていきましょう。