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経審対策は万全ですか?技術職員(Z)の加点について確認しましょう

  • 経営

はじめに

建設業を営み、特に国や地方公共団体が発注する公共事業を請け負おうとする企業が、避けては通れないのが経営事項審査(通称経審)です。公共工事を受注するために競争入札に参加しようとする建設業者にとって、経審の点数(総合評定値(P点))を如何に上げるかは重要な課題です。

その中で、近年幾度か改正されているのが技術職員(Z)の評価項目です。Z評点は、総合評定値(P点)に占める割合が25%と高いため重要な項目です。経審の点数を上げるためには、Z評点についてしっかりと対策することが必要となります。

経審の構造とは?

既にご存じの方も多いかと思いますが、経審の構成要素をざっくり理解しておくことは、経審の点数アップの対策をする上で重要になります。まずはざっくりと見ていきましょう。

経審の点数は総合評定値(P点)といい、以下の要素から成り立っています。

  • 経営規模(X1、X2)
  • 経営状況(Y)
  • 技術力(Z)
  • その他の審査項目(社会性等)(W)

これらの要素を以下のような計算式で合算したものがP点となります。

 P点=X1×0.25+X2×0.15+Y×0.2+Z×0.25+W×0.15

今回注目するのは、技術力を示すZ評点です。上記の算式のとおり、P点を構成する上でZ評点は25%のウェイトを占めているため、重要な評価項目となります。

Z評点と技術職員の点数

Z評点は、技術職員(技術者の資格)と元請完成工事高から、企業の技術力と元請のマネジメント評価をする指標です。

Z評点は、以下のようの計算式で算出します。

Z評点=Z1×4+Z2÷5

(Z1:技術職員数の点数、Z2:元請完成工事高の点数)

この中でZ1(技術職員数の点数)は、在籍している技術職員の方が持っている資格や実務経験によって6点~1点が加点されます。令和3年4月の改正では「監理技術者補佐(技士補)」も加点対象となっておりますので、今一度カウントもれなどがないように確認する必要があります。

出典:国土交通省資料「経営事項審査の主な改正事項(令和3年4月1日改正)」

以下に、加点される点数ごとに対象となる資格についてまとめてみました。

評点が6点の技術職員(1級監理受講者)

技術者を対象とする1級の国家資格者または技術士法に基づく資格を有し、かつ監理技術者資格者証の交付を受け、監理技術者講習を受講して5年以内の方

1級建設機械施工技士

  • 1級土木施工管理技士
  • 1級建築士
  • 建設・総合技術管理技術士 など

評点が5点の技術職員(1級技術者)

技術者を対象とする1級の国家資格者または技術士法に基づく資格を有し、審査基準日時点で有効期限内の監理技術者証や監理技術者講習修了証を持っていない方

  • 6点の技術職員と同様

評点が4点の技術職員(監理技術者補佐)

令和3年4月以降に、1級技士補の資格を有する方(1級施工管理技士の一次検定(学科試験)に合格した方)で、主任技術者となる要件を満たしている方

1級建設機械施工技士補

  • 1級土木施工管理技士補
  • 1級電気工事施工管理技士補  など

評点が3点の技術職員(基幹技能者等)

登録基幹技能者講習の修了者(有効期限内のもの)、能力評価基準によりレベル4と判定された方

  • 登録電気工事基幹技能者
  • 登録とび・土工基幹技能者 など

評点が2点の技術職員(2級技術者)

技術者を対象とする2級の国家資格者、技能者を対象とする1級の国家資格者、能力評価基準によりレベル3と判定された方

  • 2級建設機械施工技士(第1種~第6種)
  • 2級土木施工管理技士
  • 2級建築士
  • 第1種電気工事士
  • 1級左官技能士 など

評点が1点の技術職員(その他技術者)

技能者を対象とする2級の国家資格者で実務経験を要する方、実務経験による主任技術者

  • 第2種電気工事士‘(+実務経験3年)
  • 電気主任技術者(+実務経験5年)
  • 給水装置工事主任技術者(+実務経験1年)
  • 2級左官技能士(+実務経験3年)
  • 指定学科卒業後、3年または5年の実務経験を積んだ主任技術者
  • 10年以上の実務経験を有する主任技術者 など

まとめ

いかがでしたでしょうか?

経審の点数アップの対策をする上で、今回はZ評点を構成する技術職員について整理してみました。Z評点の加点を確実にとるためには、従業員の資格取得を促すのはもちろんですが、監理技術者講習などの有効期限が切れていないかを確認することも大切です。

毎年すべての従業員の方の状況を見直し、新たな資格取得の促進や適切な期限管理を徹底することをこころがけることをお勧めします。

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