給水装置工事主任技術者について知ろう。試験の難易度や合格率、申込み方法は?
目次
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給水装置工事主任技術者を取得するメリット
受験にあたって、気になるのは「取得したらどんなメリットがあるのか?」という部分ではないでしょうか。
給水装置工事主任技術者を取得すると、個人及び企業に多くのメリットがあります。
水道工事事業者が「指定給水装置工事事業者」の指定を受けるための必須事項
配管を伴う工事の施工を行う事業者は、水道法第16条の2第1項に基づき給水区域内の水道事業体から指定を受けた「指定給水装置工事事業者」に限られます。この「指定給水装置工事事業者」となるためには必要条件を満たし、水道事業体に申請を提出する必要があります。その必要条件は下記のとおりです。(水道法第25条の3)
事業所ごとに給水装置工事主任技術者として選任されることとなる者を置くこと
水道法において、《事業者》と《事業所》の2つは頻出する単語ですが、この違いは千葉県の自治体サイトでは以下のように説明されています。
事業所とは水道局管轄内で事業を行う営業所などのことを指します。
例えば本店が県外、支店が県内にあって、工事をするのは支店のみの場合は
[事業者→本店]
[事業所→支店]
という登録ができます。
上記引用元:千葉県ウェブサイトQ&A
厚生労働省令で定める次の機械器具を有する者であること
- 一.金切りのこその他の管の切断用の機械器具
- 二.やすり、パイプねじ切り器その他の管の加工用の機械器具
- 三.トーチランプ、パイプレンチその他の接合用の機械器具
- 四.水圧テストポンプ
次のいずれにも該当しない者であること
- イ.成年被後見人若しくは被保佐人又は破産者で復権を得ないもの
- ロ.この法律(水道法)に違反して、刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から2年を経過しない者
- ハ.第二十五条の十一第一項の規定により指定を取り消され、その取消しの日から2年を経過しない者
- ニ.その業務に関し不正又は不誠実な行為をするおそれがあると認めるに足りる相当の理由がある者
- ホ.法人であつて、その役員のうちにイからニまでのいずれかに該当する者があるもの
経営事項審査において企業の得点に加算される(管工事業)
給水装置工事主任技術者は、管工事業における経営事項審査の技術力評価において、資格者1人あたり1点がカウントされます。公共団体が工事を発注し、公共工事を受注する際の技術力として評価を受けることが可能です。給水装置工事主任技術者の取得により、所属企業の評価向上に貢献することもできます。
一般建設業の現場に置く専任の技術者として認められる
給水装置工事主任技術者は、免状交付後、管工事の実務経験を1年以上積むことで営業所ごとに置かなければならない専任技術者として認められることが可能です。専任技術者の配置は建設業法で営業所ごとと定められているため、早急に確保を必要としている企業も少なくはないでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
給水装置工事主任技術者は、平成30年度の全国合格率が37.7%と6割以上が不合格になっている難しい試験です。
ですが、設問の全てがマークシート式になっており、比較的試験対策が行いやすい試験でもあります。試験範囲が非常に多岐に渡っているため、学習を始めた際はどこから初めて良いか悩む方も沢山いらっしゃるでしょう。
普段、忙しい仕事をしながら学習するのは至難の業ですが、ここに挙げたように取得するとたくさんのメリットを得られます。
学習を始めるには今が好機です。給水装置工事主任技術者という資格を、ぜひ今年合格しましょう!
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